中山太郎公式ブログ


中山太郎前衆議院議員の活動をお伝えします。
by nakayamatarou
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「実録 憲法改正国民投票への道」出版を祝う会

このたび中央公論新社から本「実録 憲法改正国民投票への道」を出版することになり、それを記念して憲政記念館で開催したパーティには、多くの方々にお集まり頂きました。
皆様、お忙しいところ、本当にありがとうございました。

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慶應義塾大学法学部の小林節教授にもお越し頂き、祝辞をいただきました ↓
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ここに、この本のまえがきの一部をご紹介いたします。

「まえがき

 2007(平成19)年5月14日、参議院本会議で国民投票法(日本国憲法の改正手続に関する法律)が可決され、成立しました。
 憲法の改正について、日本国憲法96条の第1項には、こう規定されています。
『この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。』
 つまり、日本国憲法の改正は国会が決めるのではありません。国会ができるのは憲法改正の発議までで、その改正案を国民が国民投票で承認して初めて、憲法は改正されます。
 言うまでもなく日本の主権者は日本国民です。日本の憲法を改正する権利も、日本の主権者である日本国民が持っています。その権利を行使するのが憲法改正の是非を問う国民投票です。
 ところが日本国憲法が公布されて60年を経ても、この国民投票のルールを定めた法律がありませんでした。
 これについて『立法不作為』と考えるのかどうかという議論もありますが、いずれにせよ、日本国民が自らの持つ憲法改正の権利を具現化する法律がなかったことは事実です。
 その、国民が主権を行使するための法律が憲法改正手続法(国民投票法)なのです。
 日本国憲法は1946(昭和21年)11月3日に公布され、翌年5月3日に施行されました。それからもう60年以上が経ちます。この間に日本も世界情勢も大きく変動し、社会と憲法の間には矛盾が生じてきました。
 日本国憲法第9条には、『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』と書いてあります。ところが、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊というのは外国から見ると立派な軍隊です。アーミー、ネイビー、エア・フォースと言っています。現在は憲法違反をしていることになりますが、国民を守るためには憲法違反をせざるを得ない。こういう矛盾があります。
 憲法が抱える矛盾はそれだけではありません。例えば私学助成の問題があります。第89条には『公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない』とあります。つまり憲法は私立学校に対する国庫からの補助を認めていないのです。にもかかわらず、私学に通う子どもたちの父兄の負担が高くならないように国は一般財源の中から、文部科学省所管の特殊法人である日本私立学校振興・共済事業団を通じるなどして私学助成金を出しています。しかしそれは条文を素直に読む限り、憲法違反になります。
 他にも、あまり知られていませんが、79条には『最高裁判所の裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない』とあります。下級裁判所の裁判官についても80条に同様の規定があります。ところが実際は、人事院勧告が出て公務員の給与引き下げが勧告されたら最高裁判所は彼らの給与を引き下げてしまいます。憲法の番人がそういうことをしているわけです。
 これらの条文(9条、79条、89条ですから、私はこれを『3つの9条』と呼んでいます)は現在、明文の憲法改正ではなく憲法の条文の解釈を変えること、すなわち「解釈改憲」によって運用されています。解釈改憲がもっと進めば、憲法の規範性は著しく損なわれていくことになるでしょう。96条に明記されているとおり、憲法の改廃に最終的な承認を与えるのは国民です。ところが国民に訊ねることなしに政府が実質的な改憲をしているのが『解釈改憲』の実態です。
 私はこれらの矛盾をどうするかについて、主権者たる国民自身が判断するべきだと考えています。実態を変えるのか、条文を変えるのか。どちらを選ぶにせよ、それを決めるのは内閣法制局ではなく、この国の主権者である国民であるべきです。
 憲法改正手続法(国民投票法)が成立して、日本国民はやっとその手段を手に入れることができました。
(略)
 いつか憲法改正案が発議され、私も主権者の一人として真剣に考え、議論し、投票箱に一票を投じる日が来ることを楽しみにしています。」
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by nakayamatarou | 2008-11-13 20:21 | 東京
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